無愛想なCinderella
私の正面に立つその人は、私を見て心からびっくりしているようだった。
…まぁね。
研究開発部なんて本社の人間からしたら変人たちの集まりな訳だし、私みたいに女がいたら驚くよね?
「…どこに行けばいいんですか?」
私がそう言うと、彼女は焦ったように案内し始めるのだった。
その後の研修は至って普通の内容だった。
企業人としてあるべき姿を…なんて今更言われても困るっての。
私は途中うたた寝しながらも、スクリーンに映るやけに古い映像を眺めていた。