無愛想なCinderella





助けて!


誰か―――――…









「―――私の婚約者に何をなさるつもりですか?」


次の瞬間バタンとドアが開き、松島千尋がそこに立っていた。


見たこともない冷酷な表情に、オヤジはもちろん私もおびえてしまう。



「こ、婚約者…?」


「えぇ。…表沙汰にならないうちにその手、離していただけますよね?」


彼が冷たい声でそう言うと、オヤジは慌てふためきながらこの場を後にした。





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