無愛想なCinderella





携帯電話のディスプレイで時刻を確認すると、もう16時を回っているところだった。


…早く終わらせなきゃならない実験があるのに!


私は足早に開発センターへと向かおうとした、そのときだった。










「―――ぅわっ!」


私が勢いよくきびすを返した瞬間、すぐ後ろにいた人がそう言いながらよろつく。


その拍子に、その人は近くにあった机にぶつかってしまったのだった。





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