無愛想なCinderella
俺はその女子社員にちょっとした興味を抱きながら、しかし声をかけることもせずにいた。
肩の辺りまで伸びた髪に白い肌。
綺麗な横顔。
…やっぱり相当激務らしく、研修の間はほとんど寝ていたようだったけど。
それでも、彼女が寝ているおかげで俺はじっくり見つめることができた。
―――俺は昔からこの整った顔で女から人気が高かった。
だからなのか、自分から女に興味を示したことなどない。
…そのはずなのに、その女からは目が離せなかったのだ。