無愛想なCinderella
二人きりになった部屋で俺は彼女と視線が合った。
―――潤んだ瞳に、ほんのり色づいた頬。
挑発でもされてるような気分がした。
俺は彼女を腕に抱いて、理性が吹っ飛びそうになりながらも耐えた。
………たまらない。
今すぐにここで、彼女をめちゃめちゃにしてしまいたい。
盛りのついた高校生のような気持ちで彼女に接した罪滅ぼしで、俺の知っているパン屋に連れて行って好きなだけ買ってやった。
目を輝かせてパンを選ぶ姿は幼さが残るもののまた可愛かった。