無愛想なCinderella





「え、えっと………動物園!パンダとかいますよね?」


私がうろたえながらそう言うと、彼は絡めていた小指を私の目線まで上げた。



「了解。約束な?じゃあ詳しくはメールするからアドレス教えて?」


絡み合った小指を離し、彼は携帯電話を取り出す。



「…はい」


なんかもういろいろめんどくさい。
私は彼に大人しく携帯電話を預けた。


すると手際よく何かしている。
聞くと、赤外線でデータ交換ができるんだとか。





< 81 / 132 >

この作品をシェア

pagetop