無愛想なCinderella
「え、えっと………動物園!パンダとかいますよね?」
私がうろたえながらそう言うと、彼は絡めていた小指を私の目線まで上げた。
「了解。約束な?じゃあ詳しくはメールするからアドレス教えて?」
絡み合った小指を離し、彼は携帯電話を取り出す。
「…はい」
なんかもういろいろめんどくさい。
私は彼に大人しく携帯電話を預けた。
すると手際よく何かしている。
聞くと、赤外線でデータ交換ができるんだとか。