無愛想なCinderella
それから、私たちはいろんな動物を見た。
園内を回る間、二人の手はつながれたまま。
…正直、そっちの方が気になって動物たちに集中できなかった。
私がちらりと視線をやると、松島千尋は涼しい顔で園内を歩いている。
…やっぱりこんなに整った顔だし慣れてるのかな。
「おっ、おみやげ屋があるぞ。寄ってく?」
彼はおみやげ屋を指さし私に尋ねる。
「はい。ほしいものがあるので」
私がそう返事をしたので、私たちはそのままそこに向かった。