無愛想なCinderella





しかし、手はつながれたまま。


私の動きを簡単に止めて、松島千尋は得意げに笑っている。



「遠慮すんなって。もっと大きいのじゃなくていいの?」


そう言っていろんな大きさのぬいぐるみを見比べている。



「…研究室の机にでも飾ろうかと思ってたので」


「そうか。じゃこれがちょうどいいのかな」


そう言って私が止める暇もなく会計をすませてしまったのだ。





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