無愛想なCinderella
「―――お、こんなん飾ってるなんて珍しいな」
週明け、私の研究室に用事があって来ていた隅田先輩は私の机の上のあるものを見てそう言った。
「あ〜…まぁ、ちょっと」
先輩が見ているのはパンダのぬいぐるみ。
あの日松島千尋に買ってもらったものだった。
私が煮え切らない返事をすると、先輩はニヤニヤしながら話し出した。
「土曜日、松島と遊んだんだろう?楽しかったか?」
その言葉に私は立ち上がり、文句の一つも言おうとした。
…しかし、何も出てこない。