こころ






ピンポーン!

チャイムの音で、目が覚めた。

「しん……君?誰か、来た。」

握っていた手を振って、進君を起こす。

「う………ん?」

ちょっと寝呆けてる進君がなかなか可愛くて、クスクス笑っていると、


ピンポーン!ピンポーン!
とまたチャイムがなる。



「うるさ………。」

そういって、進君はのろのろと玄関へ向かった。

進君がいなくなった寝室の時計をみると、十一時。
もうすぐお昼か。朝寝坊したな。

そんなことを思っていると、

「先輩!お久しぶりですっ!」

「うわっ!み……き。」




かわいらしい声が、聞こえてきた。


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