こころ
凄く………可愛い。
その子をみた瞬間、そう思った。
玄関に顔を出した私がみたのは、進君に抱きついている女の子。
しかも、かなりの美人。
サラサラの髪に、きりっとした目つき、バランスのとれた整った顔立ち。綺麗なんだけどどこか幼さを残した顔は芸能人みたいに小さい。
誰……?
そう思ったのは向こうも同じらしい。
彼女と目があうと、彼女は瞳をぱちくりとさせた。
私はどうしたらいいのかわからないまま、とりあえずお辞儀をしてみた。
「美姫……とりあえず、離れろ?」
「ね、先輩?この人誰ですか?」