こころ
『こころ』
「うわぁ………真由、綺麗。」
「ありがとう、心。」
結婚式当日。真っ白なウェディングドレスに身を包んだ真由は、本当に天使みたいに綺麗だった。
「弘がね、『絶対に真由はマーメイド型のドレスがいい』って言ってくれたの。」
確かに、細くてスタイルのいい真由に似合ってる。ひろの、真由への愛情を感じた。
「似合ってるよ!」
幸せそうに弘とのことを話す真由は輝いてみえた。絶対真由は、幸せになれる。
「そろそろかな?」
真由が部屋の時計をみて、呟いた。
「?」
首を傾げていると、更衣室のドアが叩かれた。
「どうぞ~。」