こころ
「あ………。す、すみません!」

彼の姿が、真にみえた。
でも、………改めてみた彼は、真ではなかった。

「………はい。私は、相原心です。あの、あなたは………真の?」

「はい、弟の……蒲田進です。」

彼、進君とは、初対面だ。
私は頷く。

「それで………真は?」

「まだ中です。でも…………かなり危ないって。」

「真…………。本当、なの?」

「心さん?」

「ま……ま、こと、は………、笑ってくれた、もの。数時間前まで、一緒に…………いたのに。」

真………事故って、どういうこと?
わけわかんないよ………。

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