こころ

―……えっ!?―

訳がわからなくて顔が熱くなる。


―私、告白されてるんだよね?
告白されたら………。
相手のことが好きなら付き合う。
好きじゃないなら断る。
そう、そのどちらか。―

少なくとも私は今まで、そうしてきた。



「真君……ごめんなさい。私、真君とは付き合えないよ。」

だから、この答えは私にとっては自然だった。なのに、彼から返ってきたのは

「なんで?」

という耳を疑うような一言だった。

「なんでって……私真君のこと恋愛対象としてみたことないし。」

「付き合ってみて、考えてくれない?それとも今好きな人、いるの?」

「え……いないけど。」

私がそういうと、真君はにっこりと笑って、『よかったー。』と呟く。



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