こころ
私はしばらく、真のあの瞳を思い出して、なんだか落ち着かなかった。真の顔が、頭から離れなかった。






相原心、二十五歳。
蒲田真、二十五歳。
私達は、こうして再会して、運命に飲み込まれる。




ねぇ、真?
あなたは今も、笑ってる?




私をみていてくれてるの?
『心、大好きだ。一生好き。生まれ変わっても好きだ。』

あなたの愛情は、大きかったよ。




私には眩しいくらいに…………。




私にも、時間が欲しかったよ。
もっとあなたとの時間が欲しかった。





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