こころ
「どうして、私にそこまでしてくれるの?」

「兄貴の、大事な人だからかな。それに心さんといると、兄貴といるみたいに感じる時があるんだ。なんでだろうな。」

それは、私も感じていた。
進君といると、真と一緒にいるみたいに感じることがあった。

進君と真は、顔もそっくりではない。
真は黒髪で、短めで、さっぱりした好青年という印象で。

進君は髪は少し茶色がかった色。
耳下までかかる長めの髪で、顔は小さくて、美青年といった印象。

外見はそんなに似てないのに、何度も真と進君を間違えてしまう。
「私も、進君といると真といるみたいに思う時があるよ。……二人は、同じこころを持っているのかも。」
< 50 / 213 >

この作品をシェア

pagetop