こころ
進君も、持ってる。
真のように強くて、優しいこころ。
私には、わかるよ。
「同じこころか……。それなら、わかってくれるよね?」
「え?」
「俺にとっても、心さんは大事な人なんだ。」
そういうと、進君はカバンから一枚のCD―ROMを取り出した。
「これは?」
「兄貴の日記です。兄貴、パソコンで日記書いてたんだ。そのデータが入ってる。」
真の………生きてきた記録。
「みたい。」
「うん。これを、心さんに渡したかった。」
「ねぇ、進君?お願いがあるの。」