こころ
「そうだね………。きっと、そうだよね。」





真の記録の、私と再会した日を読む。




―ようやく、また君に会えた。ずっとこころの中で思い描いていた心ちゃんが俺の目の前にいることが、なんだか信じられなかった。当たり前だけど、彼女は大人の女性になっていた。俺の記憶の中の彼女の姿は、中学生のままだったから。

急に動きだした。時間。俺と、彼女の間の時間。



ねぇ、心ちゃん?君はきっと、半分も気付いていない。俺の愛情を。俺がどれだけ、君を想っているか。―
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