こころ



真は、感じていたのかな?
なんとなく、自分に何かが起きることを。

私達が、離れ離れになることを。
あの日の真の様子を思い出す。
なんだか、焦っていた真。

真は不安だったのに、私はそれに気付いてあげられなかった。



―もし、また離れ離れになっても、俺は君を永遠に想い続ける。死んでも、好きだよ。心。君の幸せを願ってる。俺が幸せにしてやりたい。それが今の願い。唯一の。―






記録はそこで、終わっていた。
真は精一杯の愛で、私を包んでくれていたんだな。




私は、幸せで、不幸だ。

だって。

真に愛されて、真を失ったんだから。
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