こころ
びっくりした。
進君が、心理療法士?
進君が診るってことは。
私のこころ、やっぱりおかしくなってるの…………?
「大丈夫。」
その時、進君は私に柔らかく微笑んだ。
「病気とか、そういうんじゃない。ただ、心さんのこころの中を、俺に話して?少しは、力になれるかもしれない。」
―力になりたいんだよ。………俺が。―
それは紛れもなく、進君の意思である、と私に言い聞かせるように。
彼は言葉を紡いだ。