こころ
「真由………兄貴は、死んだよ。」
その言葉を改めて聞いて、私の身体はビクッと震えた。
まだ、そうはっきりと言葉にされるのは慣れなかった。
進君は、そんな私の肩に手を置いてくれた。
それで、少し落ち着いた。
けれど。
真由の目からは、大量の涙が溢れていた。
「ま、まことが………。ほん、とに?嘘って………言ってよぅ。ねぇ、進?」
「真由…………。兄貴は、もう、いないんだ。」
どういう、こと?
真由と真と、進君は、知り合いなの?