幼い恋心
「大輝くん…だよね…」

優は恥ずかしそうに

聞いてきた。僕だって恥ずかしいよ…

「うっうん。優。久しぶり。」

僕は知らぬ間に赤くなってしまった。

「久しぶり…。」

優は昔より、恥ずかしがり屋になったのか…

いや。それを言うなら僕もそうだ。

「元気だったんだね…。」

優は少しずつ僕に話しかけてくれた。

「うん…。優も元気そうだね…」

玄関の前でもじもじとしていた

優と僕に優のお母さんは、

「大輝君これからなんかある?」

と聞いてきた。特に用事もないよな…

「いえ。なんにもありません。」

「そう。なら、家に上がっていかない?久しぶりに会ったんだし、話したいこととかあるんじゃない?丁度美味しいケーキもあったし。」

そういって、優のお母さんは僕の背中を押して、

家に入った。

「えっえっ・・・。」

されるがままに僕は、家に入ってしまった。

「おっ…お邪魔します…。」

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