【完】SECRET♥LOVE 溺愛教師の甘い罠
そう… その予定だった。
「幾人、そっちには行けそうにないわ。 彼がね迎えに来てくれたの。 もう無理だって思いこんでた。 でもね… 彼やり直そうって」
「ちょっ エミリー!! クリスは… 」
「あークリス。 正真正銘彼の子よ。 あたし彼と別れてクリスをひとりで育てられるか不安で… 彼がね離婚届をとっくに出してるって思いこんでたの。」
「エミリー、分かるように説明しろよ!!」
「だから、秋園さんを見た時にあの写真の子だってピンと来たの。 彼女を見たときに幾人が結婚したのも納得がいったわ。 悔しかったのよ!! 幾人だけが幸せで壊したかったの2人の関係を」
「おっお前な―――――!! 」
幾人の叫び声は部屋中に響いてた。
きっと受話器の向こう側のエミリー先生も耳痛いって。
いっぱい苦しんで傷ついたけど、エミリー先生を恨めない。
幾人と何も知らなかったとはいえあたしがエミリー先生を傷つけていたのは確かだから。
これでおあいこって笑いあうことは出来ないけど、いつかまた会う事があったら今度は仲良くなりたいな。
同じ人を好きになるんだもん。
あたし達気が会うと思うんだ。