【ゴマだれ】REDさんの勉強会レポート【提出用】
「タナカ君、立ち番終りの時間ですよ」
「あ、はい。じゃ戻ります」
ある冬の夕方のことだった。
立ち番から戻ったタナカ巡査は何時もの様に日誌をつける為に机についた。
「18:00立ち番終了…特になし…と」
コトン。
「お疲れ様。今日は寒いねぇ」
見るとハコチョーのスズキさんが温かいコーヒーを持って来てくれた。
「ありがとうございます」
そういって彼はカップを口に運んだ。
うん、ウマイ。
スズキのいれるコーヒーは本格的だ。最高級の豆を潰し、サイホンでいれる。水は天然水しか使わない。
「ハコチョー、前々から聞きたかったんですが…」
「何ですか?」
「なんで警官になろうと思ったんですか?」
タナカがそう思うのも無理はなかった。
スズキの父親は本庁の管理官、母親は有名な華道の先生。
本人も有名な大学の法学部をトップで卒業し、シカゴの警察に留学した程のエリートだ。
警察庁に入庁していれば間違いなく未来の警察を担う筈だろう。
しかし
何を考えたのかヒラからの出発だなんて普通なら有り得ない。
「それはですね…」
ピーッピーッ
話そうとするスズキを遮るように無線が鳴る。
「ちょっと待ってくださいね。…ハイ…ハイ…わかりました。すぐ現場に向かいます」
そういって無線を切ったスズキは上着を羽織りタナカに告げる。
「三丁目のコンビニで事件のようです。すぐに行きましょう」
タナカも慌て飲みかけのコーヒーカップを机に置き、急いで支度をした。
「あ、はい。じゃ戻ります」
ある冬の夕方のことだった。
立ち番から戻ったタナカ巡査は何時もの様に日誌をつける為に机についた。
「18:00立ち番終了…特になし…と」
コトン。
「お疲れ様。今日は寒いねぇ」
見るとハコチョーのスズキさんが温かいコーヒーを持って来てくれた。
「ありがとうございます」
そういって彼はカップを口に運んだ。
うん、ウマイ。
スズキのいれるコーヒーは本格的だ。最高級の豆を潰し、サイホンでいれる。水は天然水しか使わない。
「ハコチョー、前々から聞きたかったんですが…」
「何ですか?」
「なんで警官になろうと思ったんですか?」
タナカがそう思うのも無理はなかった。
スズキの父親は本庁の管理官、母親は有名な華道の先生。
本人も有名な大学の法学部をトップで卒業し、シカゴの警察に留学した程のエリートだ。
警察庁に入庁していれば間違いなく未来の警察を担う筈だろう。
しかし
何を考えたのかヒラからの出発だなんて普通なら有り得ない。
「それはですね…」
ピーッピーッ
話そうとするスズキを遮るように無線が鳴る。
「ちょっと待ってくださいね。…ハイ…ハイ…わかりました。すぐ現場に向かいます」
そういって無線を切ったスズキは上着を羽織りタナカに告げる。
「三丁目のコンビニで事件のようです。すぐに行きましょう」
タナカも慌て飲みかけのコーヒーカップを机に置き、急いで支度をした。