【ゴマだれ】REDさんの勉強会レポート【提出用】
何時までも戻らない息子に心配になった両親は近くの所轄に捜索を要請、大して広くもない園内を暗くなるまで探し回った。
やがて一人の警官が彼を見つけた。
なんでもお化け屋敷で迷ってしまい、泣き疲れて眠っていたらしい。
そこを一人の警官が見つけて彼を両親のおぶって連れていったのだ。途中も不安な彼にずっと話しかけて励ましてくれていたと言う。
両親もその警官に大変な感謝をしたが「私の仕事です」と微笑み返し行ってしまった。
その後も警官は彼に度々会いに来たと言う。
今で言う心のケアと言う奴だろうか。
その警官が彼を本庁のお偉いさんの息子だと知ったのはもっと後の事だった。
「私は、その方みたいに人に細やかな心遣いが出来る、そんな人間になりたいんです」
スズキは白い息を吐きながら話す。
「自分とか相手の身分とかは関係無しに、相手を思いやる、それが警官としてのあるべき姿だと思うんです」
彼のそんな言葉を聞いてタナカはいたたまれなくなった。
「…ハコチョー!すみませんでした!自分は日々の仕事を無難にこなす事ばかりをかんがえて、警官として、いや人として大事なことを忘れていました!」
叫ぶタナカは思いきり頭を下げた。
スズキは照れながらふと時計をみた。
「そろそろ戻りましょう。大分冷えちゃいましたね」
そういって自転車にまたがるスズキにタナカが話しかける。
「ハコチョー、今度コーヒーの入れ方教えて下さい」
「それ位お安い御用ですよ」
その返事にタナカの表情は明るくなる。
「ありがとうございます!」
外は雪が降りそうな位に寒かった。
しかしタナカの心は、とても暖かかった。
やがて一人の警官が彼を見つけた。
なんでもお化け屋敷で迷ってしまい、泣き疲れて眠っていたらしい。
そこを一人の警官が見つけて彼を両親のおぶって連れていったのだ。途中も不安な彼にずっと話しかけて励ましてくれていたと言う。
両親もその警官に大変な感謝をしたが「私の仕事です」と微笑み返し行ってしまった。
その後も警官は彼に度々会いに来たと言う。
今で言う心のケアと言う奴だろうか。
その警官が彼を本庁のお偉いさんの息子だと知ったのはもっと後の事だった。
「私は、その方みたいに人に細やかな心遣いが出来る、そんな人間になりたいんです」
スズキは白い息を吐きながら話す。
「自分とか相手の身分とかは関係無しに、相手を思いやる、それが警官としてのあるべき姿だと思うんです」
彼のそんな言葉を聞いてタナカはいたたまれなくなった。
「…ハコチョー!すみませんでした!自分は日々の仕事を無難にこなす事ばかりをかんがえて、警官として、いや人として大事なことを忘れていました!」
叫ぶタナカは思いきり頭を下げた。
スズキは照れながらふと時計をみた。
「そろそろ戻りましょう。大分冷えちゃいましたね」
そういって自転車にまたがるスズキにタナカが話しかける。
「ハコチョー、今度コーヒーの入れ方教えて下さい」
「それ位お安い御用ですよ」
その返事にタナカの表情は明るくなる。
「ありがとうございます!」
外は雪が降りそうな位に寒かった。
しかしタナカの心は、とても暖かかった。