空と海が交わるとき

私は苦笑いしか返せなかった。



そんな私を見て、西脇君は私の前の席に座る。




「櫻井と何かあった?」



ギクッーー心臓の鼓動が速くなる。




「べつに…何もないよ。」




「嘘だな。櫻井と喧嘩でもしたとか?」




図星を言い当てられた気がした。



「…それは…。」



心が動揺する。



西脇君は優しく微笑んだ。



「俺で良ければ聞くよ?話せば意外にスッキリするかもしれないしさ。」



西脇君…



私は恥ずかしさのあまりに俯いた。




「…西脇君から見て、のんちゃんってどう思う?」





< 100 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop