空と海が交わるとき








「ハァ…ハァ…。」



俺が辿り着いたのは屋上だった。




いきなりの全力疾走で体が悲鳴を上げていて、俺はその場に寝転んだ。




視界に入る、真っ青な夏空




「…何してんだ、俺。」



莉子の事を諦めるつもりでいるのに



莉子の幸せを心から願っている筈なのに




西脇とのあの現場を見た瞬間、ナニカが俺を支配した




所謂、嫉妬





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