空と海が交わるとき

ピタッと私の手が止まった。


「当たり前よね…。湊君が佐々木さんと付き合い始めたし…。」


「…。」



湊とのんちゃん、か



今日も二人で登校してたな…



「…こんなに私達がバラバラになったのって、今回が初めてなんだ。」



小さい頃からずっと一緒に居て



喧嘩しても、すぐ仲直りしたし




隣に居るのが当たり前の存在だったのに…



「何か…湊が遠い人みたいに感じるや。」



ついこの間まで、手が届くところに居たのにな



「莉子…。」



「それに…何か最近変な夢を視るの。」





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