空と海が交わるとき

「真、由?」


抱き締められていると、すぐに理解出来た。



「大丈夫。莉子はちゃんと…ここにいる。私の隣は、莉子の場所でしょ?」



「真由…。」私も真由を抱き締め返す。



ありがとう、真由



真由が居るから、私は私で居られるんだよ



「ありがとう…もう平気。私、日誌を先生に出してくるね?」



「えぇ、ここで待ってるわ。」



真由の笑顔に安心しながら、私は教室を出て行った。





< 142 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop