空と海が交わるとき

ハハッと湊は笑った。


「西脇と付き合ってたなんてな…驚いて損したぜ。」



「みな、と?」



違う



私が見たかった湊の笑顔は、こんなのじゃない




「西脇…莉子をよろしくな?」




最後に西脇君にそう告げて




湊は背を向けて走り出した。



「っ、湊待って!」




行かないで




そう思って私も一気に走り出す。




角を曲がると




そこに湊の姿はもう無かった。






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