空と海が交わるとき
声に私は振り返る。
「…トメさん?」
何故か私達を驚いたような顔で見ているのは
ここから30M先で駄菓子屋さんを経営しているトメさん。
ずっと湊と一緒にいるからか、私と司も街の皆に顔を覚えられた。
「ビックリした…トメさん、何で海に?」
「いや、私は偶々散歩してて…それより莉子ちゃん、その後ろの子…海の民じゃ?」
「!」私は漸く状況を理解した。
トメさんが驚いた理由は私じゃない
蒼我君の事だ
「あ、えと…落ち着いてトメさん。この子は「何で海の民が陸にいるんだい!?」