空と海が交わるとき
駆け寄ってはいけない
そう言い聞かし、自分を抑えた。
これは、佐々木が自分で解決しなきゃいけない事だ
変に甘やかすのは佐々木の為にならない
「…今までありがとう、佐々木。」
最期にそれだけ告げて
俺は背を向けて走り出した。
目に残る悲しむ佐々木の涙も
耳に残る佐々木の嗚咽も
何もかも…忘れたくて
「ハァ…ハァ…。」
がむしゃらに走って、俺は一度息を整える。
早く 早く
早く…莉子に会いたい
ーーRRR