空と海が交わるとき
∽5
響き渡る笑い声
『みなとー、はやくこいよー!』
司に呼ばれて、俺はある洞窟に向かう。
小さな、洞穴のようなその場所で
司と里奈は俺に手を振っていた。
『エヘヘ、やっとほれたね。』
『ともだちだってしるしだな。』
司の言葉に、俺達の視線は『印』に向かう。
洞穴の中の、大きめの石
表面に刻まれた文字
湊
司
里奈
その『三人』の名前が、そこには刻まれていたーー