空と海が交わるとき
「司!」
強引にドアを開いて
俺は病室に入る。
ベットの側には、佐々木と司の両親が居た。
「湊君…。」
「佐々木…おじさん、おばさん…。」
心配そうに見つめる三人
俺は足を進める。
「司の容態は…。」
「急所を外してるから命に別状はないって…。意識も回復してる。」
佐々木の報告に俺は安堵の息を吐いた。
「湊君、心配かけてごめんね。」
「いいんですおばさん。とにかく、司が無事で良かった…。」
よく見たらおばさんの目は赤くなっていた。
そりゃ、司は一人っ子だしな…
ベットの側に来ると、酸素マスクをつけた司と目があった。