空と海が交わるとき


一度間をとって


司は告げる。



「いつもの所で…会おうと。」



いつもの所




そう聞いて浮かぶ場所は只一つ




「アイツはきっと…お前を待ってる。」



分かってる




莉子は




海の姫は





俺を待ってる





「湊…莉子を、止めてくれ。」




涙を流しながらそう司は言った。



「あぁ…。」



ーー湊!ーー



頭に浮かんだ、莉子の笑顔




「絶対…莉子を止めてみせる。」





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