空と海が交わるとき



やっぱり、とでも言うように




莉子はフッと笑う。



「お前だったんだな…海の姫は。」 




「今さら何?」



否定の言葉が欲しかった



なのに…



「っ…いつから、俺たちを騙してたんだ?」


「司にも聞かれた…。けど、湊はもう分かってるんでしょ?」




莉子の言う通り




俺は全てを思い出していた





あの日




里奈は俺に好きだと告げた後ーー







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