空と海が交わるとき
ーーいきなりごめんねみなと…。へんじはいらないからーー
里奈はそう言って走って帰った。
次の日
いつも通り砂浜で司と一緒に里奈を待っていた
昨日の返事をしようと、心に決めて…
ーーお待たせ~!ーー
声に振り返った時
視界に入ったのは、里奈の金髪じゃなかった
ーーおせぇよ!ーー
ーー待ちくたびれたぜーー
金髪じゃない、茶髪の少女に
まるで、最初から知っていたみたいに
ーー行くぞ、『りこ』ーー