空と海が交わるとき
振りかざした剣は、莉子によってお簡単に止められる。
まるで、扱い方を昔から知っていたように
莉子は剣を弾いた。
「無理しない方がいいよ、湊?」
「は?」
予想外の言葉に俺は一瞬動きを止めた。
「体…立ってるのもやっとなんでしょ?湊の空の加護は私が吸収したんだよ?
そんな少ない加護じゃ、いつもの半分も力が出ない筈。」
「っ…。」図星を言い当てられた。
確かに、体はダルいわ思い通りに動かないわ
今こうやっているだけでも苦しい
「…んなの、関係ねぇ!」
フラフラな足を無理矢理動かして
俺は間合いを詰めていく。
そんな俺を見て、莉子はため息を吐くと
「…バカ。」