空と海が交わるとき



最初は、何が起こったか分からなかった




いきなり腹に走った激しい衝撃



「っ…ぁ。」



何が起こったか分からないまま




俺はその場に力無く倒れこんだ。




「グッ…ぁ。」



ようやく



漸く、俺は莉子が腹に剣の鍔で突いたんだと悟った。




「今はこれで終わりにしてあげる…。けど、次会ったら容赦しない。


私達の敵として…あなたを倒す。」



莉子はそう告げて



俺に背を向ける。



「っ、待てよ…。」



掠れていく意識の中



必死に、てを伸ばして




「待て…莉子!!」



瞬間



俺の視界から莉子は消えたーー





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