空と海が交わるとき


一番前にいる男ーーヘルガに私は視線を移した。



海の姫




私は…海の姫なんだ





「…時は満ちた。」




私の言葉に全員が顔を上げる。




「大地を空の民に奪われて数百年…今こそ、空の民はの復讐と我らの故郷を取り戻すとき。」




一瞬、頭にちらついた青空




だけど私はその光景を強引に消した。



「戦の準備を。」




青空は




湊が好きだったな




「我らの故郷と、太陽の日差しを取り戻す為に。」




私の声は町中に響いた。




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