空と海が交わるとき



莉子は首を傾げた。




「言ってる意味がわからないな。何か悪いところでも?」



「あんたは本当に、空の民を殺していいのかって言ってるんです。」




莉子はハァとため息を吐いた。




「いいも何も、彼ら空の民は我らの故郷を奪った…只それを取り戻そうとしてるだけ。それだけだ。」




「兄ちゃん達の事は…本当にいいんですか?」





蒼我の問いに、莉子は目を一度瞑り




迷いなく、答えた。




「私にはもう彼らは関係ない。」





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