空と海が交わるとき






「…そうですか。」



蒼我は悲しそうに呟いた。




「故郷を取り戻す…それが私の役目であり、存在意義。」



莉子は蒼我に背を向けた。



「…どこへ?」



蒼我の問いに、莉子は冷静のまま




「私自身に、決着をつける為に。」




それだけ告げた。




< 248 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop