空と海が交わるとき








「ハァ、ハァ…。」



俺は一度足を止め、切れた息を整える。



こうしてる間にも、広場から罵声や剣がぶつかり合う音が聞こえてくる。



クソ…こんなところで立ち止まってる場合じゃない




一刻も早く、戦いを止めねぇと…!




流れる汗を拭って、立ち上がった瞬間




「ーーっ!」




感じる



まるで、全身の血が逆流するような感覚



「莉子…!」



莉子が



莉子が俺を、呼んでる




俺は走り出した。






< 249 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop