空と海が交わるとき








「湊…待ってよ湊!」




いつもの公園に着いた時、漸く俺は足を止めた。



二人の息使いが後ろから聞こえる。



「…ごめん、勝手な事して。」



分かってたんだ




アイツは海の民




いつか俺達の平和を脅かす存在だって事は…




「私は、湊のした事は間違ってないと思うよ。」



莉子の言葉に俺は振り返った。



「あの子は只お母さんを助けたかっただけなんだもん。私が湊でも、きっと同じ事してた。」




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