空と海が交わるとき

里奈の事が好きだったのは事実だ


でも…


「楽しそうに笑う笑顔も、悲しそうな顔も、止められないこの気持ちも…全部お前だよ、莉子。」



俺の中にいるのは



幸せそうに笑う、刈谷莉子だ




「…ありがとう。」



この時の莉子の顔は



俺が好きな笑顔だった。



「莉子…莉子!」



俺が莉子の手を握った瞬間




「っ!!」









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