空と海が交わるとき


「里奈さんと入れ替わった私を、湊の大切な人を奪ってしまった私を、好きになってくれてありがとう。


里奈さんじゃない…『刈谷莉子』として、楽しい時間を沢山くれてありがとう。」




思い出されていく



莉子と、司と…三人で過ごしたあの日々




沢山笑って



一緒の時間を共有して




「私…この思い出は、絶対忘れないから。」



流れそうな涙をこらえて


俺は頷いた。




「ねぇ、湊?


湊には、どんな風に世界が写ってるの?」





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