空と海が交わるとき

「なっ!」


加藤の表情が変わる。



「湊様…今、何と?」



「だから、そんなの関係無いっつってんの。」



加藤の表情は怒りに満ち始めた。



「今の平和を決めるのは俺達だ。過去の奴等なんか関係無い。」



「っ…では湊様も、国王様と同じ考えだと仰るのですね?」


頷くまでも無く、俺は加藤に背中を向けた。



「…失礼します。」加藤の悔しそうな声の後、足音が段々遠ざかって行った。







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