空と海が交わるとき

「えっ?」私は首を傾げた。



「湊君の為に飴買っちゃってさ。素直じゃないなぁ。」



「だから…これは違うんだって!!」



私は可愛くラッピングされた沢山の飴を握り締める。



「毎年、この日は司と一緒に湊にあげてるの。けど司が、バイトだって言うから…。」



国王様達が亡くなったあの日



塞ぎ込んで、まるで人形みたいな湊を見ていられなくて




元気づけてあげたくて、私と司はなけなしのお小遣いを叩いて沢山の飴玉を買った




ーーホラ湊!キレイだよ~!ーー





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