空と海が交わるとき
「何だかごめんね、突然押しかけちゃって。」
律儀に正座している佐々木に、俺はお茶を出した。
「何言ってんだよ。こっちこそ、わざわざプリント持ってきてくれて悪いな。」
首を横に振る佐々木に少し笑って、俺はベッドに腰掛けた。
今思えば、莉子以外の女子を家に入れるのは初めてだ
「どうしたの、湊君?」
佐々木の声にフッと我に帰る。
「いや、莉子以外の女子が居るのって初めてだからさ。見慣れなくて…。」
笑って言った俺に対して
佐々木の表情は段々曇っていく。
「湊君…莉子と付き合ってるの?」