空と海が交わるとき







「湊!」



莉子が口をあんぐり開けて驚いた。



俺は心の中で溜め息を吐く。



「何そんな驚いてんだよ。」



「だって、いると思わなかったし…それに…。」



莉子は俯いた。




つうかさっきから、視線が合わない




「何かあったのか?」



「それは…。」



口を閉じる莉子。



この言いそうで言わないのが苛々する。




「何だよ?早く言えって。」



「別に、何でもない!!」





< 81 / 278 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop